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~TOP画~
2016/12/17
ANA B787-8(JA811A)

朝7時の羽田空港、北風運用時には滑走路05・34Rが離陸滑走路となるなか、34LからJA811Aが離陸します。
ハミングバード・デパーチャーと呼ばれるこの離陸は朝7時台に低騒音機に限り3機が大田区上空で大きく右に旋回する離陸方法です。
羽田の朝の名物と言えるこの離陸、廃止されるまであと何回見られることでしょうか……

-空路-
管理人 長月ぽっぷ(スイシン宮)
since 2011-08-20

続きを読む

2016/12/16 羽田空港 日露政府専用機の話題

どうもこんにちは。数日前まで肌に突き刺さる寒さでうんざりしていたのですが、どうして突然また暖かくなるんでしょうか。いや嬉しいんですけどね。

12月15日と16日、山口県と東京で日露首脳会談が執り行われました。
安倍首相とロシアのプーチン大統領との会談が行われたようですね。政治的な話はここでは場違いですし正直どうなろうが一個人が騒いだところでどうにもならないのでノーコメントとしておきますが。

が。

もちろん航空ファンとして黙っていられないものが一つだけあります。

プーチン大統領が日本にやってくるということは、政府専用機がやってくるということ。
例えばアメリカ合衆国ならエアフォースワンとしてB747-200Bの改造機VC-25を使用しています。4月の伊勢志摩サミットの際にも中部国際空港や岩国基地へ飛来し話題となりました。
ではロシアはどんな機体を使っているのでしょうか。

ロシアは世界の五大国のひとつ。アメリカをはじめとする西側諸国に対立する所謂東側の国家です。
航空機メーカーでは二大とも言えるボーイング・エアバスはそれぞれアメリカ・ヨーロッパの会社。
領土の広いロシアでは航空機での移動はほぼ必須。とはいえ西側から物を購入せず自国産業だけで賄いたいところ。

あまり話自体は聞きませんが、ロシアにももちろん航空機メーカーは存在します。それもものすごい数が。
第一次世界大戦の時代、つまりロシアがロシア帝国だった時や、第二次世界大戦・冷戦時代のソビエト連邦だった時も含めると戦闘機などの軍用機需要もあり、産業としてはとても盛んだったわけです。

というわけでロシアでは自国で旅客機を製造しているわけですが、有名なメーカーとしては四つほどあります。
まず一つがスホーイ。実はこの会社、基本的には軍用機しか作っていないのですが、一機だけ旅客機のラインナップを持っています。
それがスホーイ・スーパージェット。この飛行機は東側だけでなくアメリカやイタリアといった西側との共同開発を行っているため東側の機体というのもちょっと違う話ですが、唯一定期便で日本にやってくるロシア製の航空機なんですね。成田空港に乗り入れてるヤクティア航空がSSJ100を使っています。

次にアントノフ。まぁ正確にはウクライナの航空機メーカーなのですが、これもまた有名な東側なので記載しておきます。夏場にはツアーとしてAn-148が成田や関空に飛来したり、通常の貨物機に載せられないような荷物を載せるための貨物機An-124やAn-225などを作ったのもこのアントノフですね。

そしてツポレフ。ロシアの旅客機ではかなり有名な方で、Tu-204やTu-154などがあります。2005年にはイルクートとヤコブレフで開発中だった双発中短距離ジェット機に参加し、2016年6月にMS-21としてロールアウトしました。

最後にイリューシン。これが今回の目玉であるロシア政府専用機に改造されたIl-96を作ったメーカーです。


どの会社も西側の航空機とは違った特徴がある航空機を持っていますが、撮影するのはとても困難です。
先にも話した通り、日本に定期便で飛来するのはスホーイ・スーパージェット100のみ。不定期のチャーター便となるとAn-148、An-124、Il-76が飛来しますがこれも回数が少ないうえ確実に来るかと言えばそうではありません。
ロシアの航空会社はアメリカやヨーロッパなど西側諸国に乗り入れるためには一定の安全基準をクリアしなければなりません。それをクリアするためには西側で既にクリアしている機体で乗り入れるのが一番手っ取り早いのですが、政治的には西側のものを購入するのは……。

ロシアの航空会社でももちろんエアバスやボーイングの機体は使われています。現に成田に乗り入れているロシアのフラッグキャリア、アエロフロート・ロシア航空は成田線にA330を使用しています。ロシアの航空会社では西側諸国の機材をリースという形で導入することにしました。なのでアエロフロートの西側機材では機体記号が「RA」から始まるロシア国籍の機体は存在していません。もちろん西側の機体でもRAの記号で登録している場所もあります。

ですが五大国のひとつで冷戦時には航空大国とも呼ばれていたロシアの顔である首相が、政府専用機として西側の機体を使っていたら、どう思うでしょうか。ましてや乗っている人が対抗心むき出しのプーチンさんですしね(笑)
そのため、ロシアの政府専用機にはイリューシンの「Il-96」が使われています。


さて、盛大に脱線しましたが最初のお話の続きです。
この二週間ほど前から宇部山口空港や羽田空港には訓練としてIl-96が飛来していました。直前にはプーチン大統領が山口で使われる車をIl-76で輸送してきたり。

事の始まりはこの前々日、14日。翌日から日露首脳会談が始まるというのでSNSでは結構な話題でした。
僕は「全く撮るつもりがなかった」(←とても重要)のですが話題になっているタイムラインを見ているとふと思ったのです。


『僕も撮りに行きたいねぇ』


ここまで思うことはよくあったりします。現に前記事のも前日に飛んだのを知ったとはいえ、行くのを決めたのはもう日付が変わりそうな時間帯でした。
でもせっかくのロシア政府専用機、撮ってみたい。でもやってくるのはセントレアではなく宇部山口空港。この時の時間は16時半。

―――行くなら、今しかない。

そこでまず先に天気を調べることにします。曇っていれば諦めが付くから、と思ってまずは翌日、宇部山口の天気を調べることにします……。

長月ぽっぷ®1日目東G 52aさんのツイート 本当にあり


良い雨ですね。

まずはここで一つ、関門をクリアしました。
これだけ雨が降っていれば、行ったところでいい写真が撮れるとは思えません。まして山口まで行くのに何万もかけて撮った写真が土砂降りの下の写真、というのも悲しい限りです。

だがこの後もう一つ重大なことを知ってしまいました。


>>日露首脳会談を山口で行った翌日、東京で再び会談を行う。


16日、東京へプーチン大統領と安倍総理が再び会談を行うとのことでした。
つまり16日に東京羽田空港に居れば政府専用機が来る、ということなのです。

再び天気を調べます。

長月ぽっぷ®1日目東G52aさんのツイート

うーん……東京も厳しいか?
雨は降らないが、晴れもしない。そんな微妙な天気で行ってもただ無駄にお金を浪費するだけなんじゃ……。
何せこの2週間後に再び東京に行くことを考えると、無駄金を使いたくはありません。


そんな時、悪魔(フォロワー)が囁きます。



行かずに後悔するより行って後悔したほうがいいですよ!17:15



まぁ念のため、と高速バスの空席を確認します。

行きは朝早く現地に着けるように夜行便……空席あり。
帰りはなるべく遅く日没後に東京出発する当日中に名古屋に到着できるバス……空席あり。



長月ぽっぷ®1日目東G 52aさんのツイート 突発ですがご報告です。 明 後 日 東 京 行 き ま す



悪魔が囁いてからチケットを購入する段階まで僅か5分。今までにこれほど突発に決めた旅行があったでしょうか。
結局16日の羽田は曇り空の下、いつ来るかもわからない飛行機を待つことになりました。
まぁいつも曇り男としていろんな場所に不本意とはいえ雲を呼んでいる以上、慣れてしまってもいます。




そして16日の朝、私は無事に東京駅へと降り立ちました。実際はバス車中でほとんど寝れず貫徹状態でしたので、無事にというのは何かと違う気がしますね……。


私はまず、羽田空港のVIPスポットが見れる場所へと向かいます。
政府専用機など要人を乗せた飛行機は、VIPスポットへと駐機します。ここは展望デッキからは見ることが出来ないので、別の場所に行く必要があるのです。

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手前から、A319(RA-73025)Il-96-300(RA-96019)Il-96-300(RA-69018)


居ました居ました!
ロシアの政府専用機は「ロシア航空」の塗装で運航しています。
正確に言えば、これは関係者や報道を乗せた予備機。本物の政府専用機はこの時宇部山口に居ます。
3機止まっていますが、一番手前はエアバスA319、奥の二つがIl-96です。
この横にVIPスポットがあるので、政府専用機到着時にはロシアの政府専用機と予備機合わせて5機、そして日本政府専用機が並ぶことになります。

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ブリティッシュ・エアウェイズ B747-400(G-BYGG)

さらにはBAの747も駐機していました。
これはクラブワールドカップで優勝したレアルマドリードが日本へやってくる際に使用したチャーター機。優勝し、再びこの飛行機で帰っていったようです。

この後展望デッキへ向かい、いそいそと写真を撮り始めます。朝の7時、太陽が出てないのでまだまだ暗い中での撮影です。

が、ここで事件が。

長月ぽっぷ TypeExtreme®さんのツイート 天変地異

曇り予報、どこへ消えた。

朝7時半、何と太陽の周りを覆っていた雲が消え東京は快晴に。
曇り男は信じられないという顔で「天変地異」とだけツイートしてますね……(笑)


飛行機の話題に戻りますが、この時間には珍しいものが見れます。
それが「ハミングバード・デパーチャー」。
羽田空港では朝の時間帯、東京から地方各地へと出発して行く飛行機で大混雑します。もちろん、各地から羽田にやってくる飛行機も合わせて、滑走路はひっきりなしに離着陸を繰り返すことになります。
滑走路は風向きによって進入経路を変えますが、羽田空港で北風が吹いている場合、C滑走路の34RとD滑走路の05が離陸滑走路に指定されています。先述の通り、大混雑する飛行機をこの二つだけで回すと遅延の原因になってしまいます。

そこで使われるのがこのハミングバード・デパーチャー。使用する滑走路はA滑走路34L。
朝の7時台に数機、34Lで離陸し700ftまで上昇した後、大田区上空で左に180度旋回しまっすぐ東京湾入口に設定されたウェイポイントへ向かうコース。もちろん住宅地上空を飛行するわけですから、低騒音機に限るという条件が付けられてはいますが……。

そして撮影したのがこの一枚。
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全日本空輸 B787-8(JA811A)

定番は第一ターミナル展望デッキから富士山をバックに、というものなのですがここは第二ターミナル展望デッキ。
せっかくなので管制塔の後ろを通過する飛行機を撮影してみました。
結構なお気に入りですので今後いろんな場面で使って行こうと思いますが今はトップ画像になってますね(笑)


さぁこんなに日が出てしまってはもう一度VIPスポットが見れる場所へと行くしかありません。
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いやぁ良い光が当たっています。
これだけでも十分来た価値はありました。これで帰っても後悔はしなかったと思います。

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日本航空 B777-200ER(JA703J)

さらには富士山と合わせて一枚。

僕と富士山というのもなかなかの因縁があり、富士山の近くへ行く時はいつも雲で隠れていて見えないというのがいつもだったのですが、今回は羽田空港から見えるという快晴ぶり。今までにない気象条件で期待が高まります。

再び第二ターミナルへと戻ります。


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全日本空輸 B787-8(JA819A)

トーイングされてやってきたB787。何か違和感を感じ見てみると、エンジンが付いていない。
完全についてないわけでなく、前側だけ付いていない。
何かの検査なんでしょうか、この後トーイングされてきた別の機体も同じことになっていました。

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ブリティッシュ・エアウェイズ B777-200ER(G-YMMO)

10時台になると、C滑走路の離陸機の側面にも光が回り始めます。
離陸して行ったのはブリティッシュエアウェイズのB772。早朝にC滑走路へと着陸した定期便のロンドン・ヒースロー行きです。

滑走路の話を先ほどしましたが、離陸滑走路にはC滑走路34LとD滑走路05が指定されています。
この使い分けは簡単で、羽田空港から西へ向かう飛行機はD滑走路05から、北へ向かう飛行機はC滑走路34Lから離陸します。

そのためC滑走路で撮れる飛行機というのは、ヨーロッパやアメリカへ向かう飛行機と新潟・秋田などの東日本や北海道へ向かう機体です。出発して新潟付近を経由する富山行きや韓国ソウル行きなんかもここから離陸していきます。


そしてここで展望デッキが閉鎖されるとの連絡が。
もちろんこれも予想済みで、VIPがやってくる際にはテロ防止のため展望デッキを封鎖するのです。不審な人物は展望デッキの外に出ている人だ、とはっきりわかりますからね。
そのため屋内のガラス越しで撮影します。

屋内のガラス越しだと、UVカットがされているのか着色されているせいで少し色が青みがかってしまいます。
フォトショップを使って色を補正してはいますので予めご了承ください。また写真によって色が変わってしまっています。


11時44分、まずは安倍首相が羽田空港に到着します。

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航空自衛隊 B747-400(20-1102)

2号機が任務についていたようです。
ジャパンエアフォースワンとして撮影する初めての政府専用機、ガラス越しとは言え快晴の下で撮影出来て良かったです。

VIP機の場合、基本的に遅延は許されません。例えば滑走路にいち早く着陸しなければならない非常事態を宣言した飛行機や、滑走路が事故などで閉鎖されている場合を除き、最優先で空港に着陸させます。
羽田空港の場合、飛行機が列を成してやってきますが、この日も政府専用機はその列に割り込んで着陸をしていました。

使用する滑走路もVIPスポットに一番近いC滑走路を使用します。



到着後、すぐにプーチン大統領搭乗のロシア政府専用機も到着するかと思えば、一向にやって来ません。
どうやらエンジントラブルに見舞われていたようで、直前にロシアから別の機体を持ってきていたよう。
予備機を回すまでもなく別の機体を持ってくるとは……。プーチンさんも凄いですね。


日本政府専用機から遅れること1時間半後、13時10分にやってきました。


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ロシア航空 Il-96-300(RA-96021)

中サイズの飛行機なのに四発のエンジンを搭載しているこの飛行機、これこそロシアの飛行機です。
この撮影後すぐに予備機もやってきましたが、こちらはC滑走路に着陸しました。

撮影後すぐにVIPスポット(略)へと向かいます。

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日露仲良くVIPスポットへと駐機していました。
ここで見ていればプーチンさんも見れたことでしょうが、ここでは撮影禁止だったとかなんとか。


撮影中にゆっくりと姿を消していく日本政府専用機、様子を見ているとプッシュバック中。
もしかしてこれはこのまま千歳へ帰るか!?と思い急ぎ再び展望デッキへと戻ります。


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出てきました!14時5分、仕事を終えた政府専用機は一足早く千歳へと戻ります。
東京スカイツリーをバックにタキシングしてやってきました。

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白に赤のライン、尾翼に日の丸を掲げた日本政府専用機はとても早い段階で離陸して行きました。ジャンボとは思えないですね。燃料が少ないとこうまで早く離陸するのか、と思うほどです。最高の天気、最高の光線の中を美しく離陸して行きました。

日本政府専用機はB777-300ERへと変更することが決まっており、2019年から運用されるようです。既に初飛行もすんでいるとか。
この光景もいつかは見納めになってしまいますね……。


目的は達成したわけですが、まだ一つ目玉が残っています。
それを撮影するために国際線のターミナルへと移動します。

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シンガポール航空 A350-900(9V-SMG)

ちょうど数日前から定期便での就航が始まったシンガポール航空のA350です。
A350はもちろん初撮影。関空や羽田にしか定期便就航していないまだまだ珍しい機体です。

じっくりと撮影した後……

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アメリカン航空 B787-8(N811AB)

アメリカン航空のB787を撮影して撤収!











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日本航空 B767-300ER(JA652J)

というわけでもなく、バスの時間にちょうどよく東京駅に行くにはあと40分近く時間を潰す必要があったのでまだのんびり撮影していました。
日没の時間帯になるのでこんな感じに凄く色づいた光が照らしてくれます。

これを撮影して羽田空港を後にし、東京駅から名古屋までバスで帰りました。渋滞でバスが遅れ、終電に間に合うか心配でしたが杞憂に終わったようです。





この更新を持ちまして、本年中の更新は終了とさせていただきます。
というのも、大晦日まで自宅に居ることが少なくなり、年末三日間は東京で某イベントに参加しているためです。
飛行機撮影は東京滞在中に羽田空港と成田空港で撮影する予定ですので、ぜひとも曇り男の力を発揮せず気持ちよく晴れ空の下で撮影できることを心から祈るばかりです。

早ければ元旦に、遅くても一月中には羽田と成田の結果をご報告できることでしょう。

では皆さま、良いお年を。

(完)

2016/12/07 岐阜基地の話題

12月に入ってから突然寒くなりましたね。朝や夕方には指先や足先が冷えることが多くなりました。

太平洋側の冬というのは、航空機撮影には持って来いな季節だと私は思っています。
晴れることが多く、晴れれば雲ひとつない快晴。その上視界がよく遠くまでくっきりと見渡すことが出来ます。
とはいえ、撮影に出るとなれば朝早くから夕方近くまで空港に居ることが多く、特に欧州からやってくる航空機の大半は日本には朝早くに到着します。なるべく暖かくなってから家を出たいという気持ちと、それでは撮りたい飛行機に間に合わないという気持ち。結局はいつも後者が勝ってしまうものです……。そんなことを考えながら、つい数日前も朝早くからカメラを構えていました。



今回ご紹介するのは12月7日の岐阜基地のお話です。旅客機をメインの被写体にしているというのに、最近は岐阜基地などの軍用飛行場に行くことが多くなりました。
というのもこの日は、11月5日の岐阜基地ブルーインパルス展開の日以来、ほぼ1ヶ月ぶりに航空機を撮影に出かけたのです。
1ヶ月も飛行機を撮らず何していたんだとお思いでしょうが、まぁそうですね、年末のイベントに向けていろいろ執筆をですね……

ようやく終わって解放された12月6日、私の元にある情報が届きました。

『岐阜基地にて、X-2がタキシーチェック』

X-2と言えば、今年の4月に国産ステルス機として初飛行をし、多くのメディアによって取り上げられました。
きっと皆さんの記憶にも新しいものだと思います。

X-2というのは防衛装備庁が開発を進めていた「先進技術実証機」のことです。
簡単に言えば、日本の先進的な技術を実証するために開発されたステルス研究機ですね。
この実験結果は近い将来に開発が開始されるであろう国産戦闘機に適用できるものになります。
いろんな方が勘違いされている(というよりメディアによってはそう報道していたものもあるかもしれない)ことなのですが、このX-2は現代使われている各国の戦闘機と比べて機体は14メートルととても小型、エンジンの出力に至っては2基のエンジンでたったの10トンしかありません。これは現在自衛隊に配備されているF-2戦闘機(15.5m・1基13トン)や主力戦闘機F-15(19.5m・2基17トン)に比べると、機体は小さくエンジンの出力も小さいのです。その上、戦闘機としては搭載しなければ話にならない武器の搭載能力も全くないのです。

この実証機は正しく「先進技術を立証するためだけ」の航空機として開発されていて、このX-2自体が次世代戦闘機として採用され量産・武装・実戦配備されることはないのです。


そんなX-2がこの一週間前に、タキシーチェックをした翌日にテストフライトのため飛行していました。
とすると、この翌日の12月7日もしかしたら飛ぶのではないか、と考え岐阜基地へ足を運んだ次第です。



到着すると既に多くの人が臭いをかぎつけやってきていました。
私もその中に混ざって撮影することにします。
ファーストフライトの時間を迎え、F-2やF-4が次々と上がる中X-2の姿は一向に現れません。
もしかしたら上がらないんじゃないか、と思い始めた9時50分。姿を現しました。

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X-2(51-0001)

テレビや写真で何度も見ていたとはいえ、実物を見るとやはり違いますね。
ステルス機らしい形で実証機と言えど洗礼されたデザインがあります。

離陸を見送った後はいつものランウェイエンドの撮影地へと移動し着陸を待ちます。
この間、すっきりと晴れていた空に雲が立ち込めてきて

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T-4(56-5741)

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F-4(87-8409)

ファーストフライトの機体が下りてくる頃にはもうどんより。私の曇り男っぷりはこの時も健在でした。
F-4が着陸した数分後、チェイスのF-2を従えたX-2がアプローチしてきました。

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X-2(51-0001)

雲で太陽も見えず、少し残念ですが飛んでいる姿を撮れただけマシとしましょう。
この頃にはセカンドフライトとして次々に離陸して行く音が聞こえていたのでしばらく待つことにします。
が、1時間後にはこの天気は一変。お昼の1時すぎにはスカッと雲ひとつない快晴になり……。

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T-4(66-5602)

うーん、どうしてこの天気がX-2のときに出来なかったのか……、とガックリ。

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UP-3C(9151)

見慣れない機体もやってきました。これは海上自衛隊に配備されているP-3Cのうち「UP-3C」と呼ばれる装備試験機ですね。
一機しか存在しないもので、厚木基地に配備されています。やってきてすぐ飛んで行ったようですが、なにしにやってきたんでしょうか。

その後も次々と飛行機が下りてきます。

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F-4(17-8301)

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C-1(68-1020)

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T-4(26-5808)

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F-2(13-8514)


この日最後の締めはセカンドの時に離陸したC-2の4号機です。
タッチアンドゴーで飛来したT-400数機をかわしながら最後の試験を岐阜基地上空で行います。

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C-2(68-1204)

まず一発目はローパス。それなりの高度で飛行場をパスします。
このまま機体はもう一度ローパスをすると思いきや、進入経路を延長しT-400のタッチアンドゴーを先に行いました。

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夕暮れの雲の目の前を通り過ぎます。C-2独特のシルエットですね。
そして二度目のローパスへと入ります。

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が、これがまた凄いことをやらかしてくれました。
普通ローパスとは万が一に備え安全な高度を保ち飛行するものです。
さらに低空を飛行する場合にはランディングギアを展開するのが普通なのですが、この時のC-2は着陸機とほぼ同じ進入高度をランディングギアなしで通過。ファインダーを覗きながらまっすぐこっちを向いて飛んで来るC-2、少しばかりの恐怖も感じました。
普段はほとんど見られない光景なので驚きを隠せませんでしたが、流石岐阜基地。普段から魅せてくれますね。

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最後はスマートに着陸しておしまい。

この日はこの後ナイトフライトもあったようですが、早朝からの展開だったので早めに帰ることになりました。

(完)

岐阜基地航空祭2016 他

今年もこの季節がやってきました。
2016年度の岐阜基地航空祭には三沢基地からアメリカ空軍のF-16戦闘機がやってきてアクロバット飛行を披露。実に迫力のある素晴らしい演技で魅せてくれました。

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さて、勘の良い方にはこの写真でぱっと違和感を感じるはずです。「君のような勘の良いガキは嫌いだよ」と言い放ちたいところではありますがこのF-16は航空祭前日の予行の日に撮影した写真。どれも博物館裏で撮影しています。
ところどころ雲がありましたが基本的には快晴、本番以上のロケーションにヴェイパーを出しながらアフターバーナー全開で元気よく飛びまわるF-16の演技は圧巻でした。初めて見ましたが凄いですね。


もちろん当日も行きましたよ、始発電車に乗って。
名鉄列車では珍運用としてまぁまぁ名の知れている各務原線直通の「犬山経由岐阜行き急行」だったわけですが、まぁ今日はお客さんが多い(航空祭で)ので増結していたわけですね。いつもは4両のところを6両で。
んで、この列車犬山から先の各務原線内は普通列車なわけですよ。各駅停車です。
各務原線の途中駅数カ所はホーム4両分しかないわけです。後は察してください


まぁどうでもいいことはさておき当日ですが、私は南地区で撮影していました。お仲間さんたちと合流してワイワイやりながらなのでいつもに増して楽しい航空祭ですよ。
岐阜基地の航空祭が他と違うということもあってワクワクでした。

岐阜基地は、例えば小松基地だったり千歳基地だったり那覇基地だったり、そういった最前線で領空侵犯をしそうな他国の航空機へスクランブル発進をする基地とは違うんです。
岐阜基地に配属されているのは「飛行開発実験団」と呼ばれる部隊。この飛行開発実験団は何をする部隊なのかと言えばその名前の通り、航空自衛隊に配備される戦闘機や装備品などをテストする部隊です。
所属しているパイロットは当然、航空機の限界を知りつくしたテストパイロットたち。

ここのプログラムで飛ぶ飛行機を見れば誰だって思うはずです。他と迫力が違う、と。


実際、一番最初のプログラムは「天候偵察」なわけですが、天候偵察と言えば飛行場周辺の天気や雲の高さ、風速といった情報を文字通り偵察するわけですが、今年の場合はT-4・F-4・F-15が飛び立ちました。

このうちF-4とF-15は会場上空で機動飛行をします
普通に考えれば天候がわからない(まぁ見ればわかるんですが)状態でガンガン飛行機を振りまわすかってと簡単にそうはいかないんですが、この連中。やります。

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また、ここのプログラムに限らず航空祭のプログラムには必ず「プログラムは予告なく変更、または中止される可能性があります」と記載されています。例えば美保基地の航空祭だったりすると、毎年恒例の雨で演目が中止になったりとか……。見ている人もがっかり、出来れば変更も中止もしないでほしいところです。

が。

岐阜基地の場合はそうもいきません。「岐阜基地は何をしでかすかわからない」。ここでもそれが通用します。

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このT-4練習機、離陸してすぐ機体を捻って実にかっこよく上がってくれました。
ですがこの離陸は当然プログラムにはありません

この後に上がって行ったのはC-2輸送機。今日(日曜)テストフライトをやるんですって。実際能登沖の訓練空域まで飛んでたみたいですけどね(笑)



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近くの小牧基地所属の飛行機も出張ってきます。
KC-767空中給油機はANAやJALで活躍しているB767をベースに空中給油が出来るようにした機体。
今年は着陸はしなかったようですがご覧の通り、ガンガン機体を振ってます。バイバイのつもりなんでしょう。
にしても旅客機ベースの機体をよくここまでやりますね……。この迫力の違いこそこの岐阜基地の航空祭に取り憑かれる要因なんでしょう。
にしてもまぁとんでもないですね。



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C-2は米軍F-16のアクロバットフライトが終わってから帰ってきましたがまぁここでもローパスにタッチアンドゴー、魅せてくれますね。

航空祭の〆と言ったら大体はブルーインパルスなのですが、岐阜基地にはブルーインパルスの展示飛行はありません。
その代わり異機種大編隊を行います。まぁ名前の通り、いろんな種類の飛行機で編隊飛行をするという文字通り変態なことをするわけです。

機種はC-1を先頭にF-2・F-4・F-15・T-4。またこれが迫力あるんです。
これに関してはいろんな場所で写真が出ているので離陸の写真だけ掲載することにします。

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正直暇になることが無いくらい充実しているこの航空祭、今年は米軍の参戦でさらに盛り上がったのかもしれません。来年くらいにはX-2とかも飛んでくれるんでしょうか?今年も一般展示されていたみたいですが、私は見に行っていません。


さらにその一週間後の11/2・3日も岐阜基地がこれまた熱かったんです。
この日あるのは航空自衛隊奈良基地の開設60周年記念のイベント。

航空自衛隊の奈良基地と言っても、飛行場があるわけではありません。ここには航空自衛隊の幹部候補生が行く学校があるのです。そのためイベントの際に航空機が飛行するとなったら、ここ岐阜基地から飛んで行くのです。
そのためF-4戦闘機2機が午前中にフライトを行いました。しかしメインは午後、何と言っても航空自衛隊はもちろん自衛隊に興味がない人でも知っている「ブルーインパルス」のフライトがあるのです。


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朝の早い時間にはYS-11の着陸があったり……これはこれで面白かったですけどね。

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ブルーインパルスは別に岐阜基地から飛ぶというだけで岐阜基地で演技をするわけではありませんので、ちょっと山の高いところに登って撮影。普段身体を動かさないせいか山登りはしんどいですね……。軽いとは言え機材持ちですし。

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着陸こそ定番ですが、岐阜基地で見れただけでも良いことでしょう。

岐阜基地の熱い週末の話題でした。

夕暮れ空を往く

7月16日 伊丹空港にて

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日本航空 Boeing B767-300/ER(JA623J)

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J-AIR EMBRAER ERJ-190(JA242J)


夕暮れの空へ向かって今日もテイクオフ。

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ぽっぷ

Author:ぽっぷ
福井から名古屋へ移住した大学生。カメラを持ち歩いて飛行機を中心に廃道だったり鉄道だったり撮ってます。その他ネトゲなどを主食にしてます。

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2011-08-17 起動

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